4月中旬でかなり暖かい日が続いてきました。
これから夏に向けて気温もあがってくるのでスーパーなどでも制汗スプレーなどをよく見かけるようになりました。
人間だと汗問題を意識していかないとですね。
「でも猫はどうでしょうか?」
猫の毛が汗でぐっしょり濡れているところは見ないですよね。
以前書いた記事で「猫は快適な温度の場所に自ら行く」ということも紹介しました。

快適な室内にいる猫は人間に比べて汗はかかない?ということも気になると思いますので、今回の記事では猫の汗問題について記事にしていきます。
猫の汗について、そもそも猫って汗をかくの?

結論から先に書くと猫も汗をかきます。
ただし人間とはかなり事情が異なるのでそのあたりに重点をおいていきたいと思います。
猫と人間の汗の違いについて
人間の場合には人によって違いもありますが、額や脇など中心に「全身」から汗をかきます。
猫の場合には基本「肉球」と「鼻」でしか汗をかきません。
この2箇所の汗に関しては緊張している時やジャンプをした時などの滑り止めの効果としての汗となっています。また、乾燥から守る効果もあると言われています。
「じゃあ猫は全身で汗をかかないの?」という疑問も出てきますが、猫にも全身に汗腺があります。
ただ、人間とは汗腺の種類が違ってきます。
人間の場合には「エクリン腺」という汗腺が全身にありますが、猫の場合には「アポクリン腺」という汗腺が全身にあります。
エクリン腺!?アポクリン腺!?っていうイメージだと思いますのでひとつずつ詳しく書いていきます。
人間の「エクリン腺」について
エクリン腺は水のような無色透明な液体です。よく見かける汗です。
体の熱を外に逃す体温調整を目的としている汗を出す汗腺となっています。
運動後に汗をかくのは上がってしまった体温を下げる目的ということことですね。
匂いについてはご存知だと思うので今回は触れません。
猫のアポクリン腺について
この汗腺が作り出す汗は、乳白色で匂いのある汗です。
量も少量で体温調整の目的ではなく、フェロモンを出すことが目的となっています。
人間のように体温調整を目的としていないため、体温調整は別の方法で行っています。(後ほど記載していきます)
つまり、常に出している汗ではなく、びっしょりと濡れるようなものでもないのです。
さらに匂いに関しても人間では感じ取れないほどの匂いとなっています。猫が臭くないと言われているのには毛づくろいのおかげもありますが、汗の種類の影響もありました。
猫の体温調整はどうやってるの?
猫の主となる汗腺「アポクリン腺」はフェロモンを出し、異性を引きつける役割が強いことが分かりました。
じゃあどうやって猫は体温調整を行っているのでしょうか?
※品種にもよりますが猫は人間ほど暑さに強い動物ではありません。
大きく分けて3通りあると言われています。
- グルーミングして体温を下げる
- 冷たい場所を求めて移動して体温を下げる
- パンティング呼吸で体温を下げる
グルーミングに関しては舐めた部分が濡れるので、そこが風などにあたると涼しくなるという方法です。
移動する方法に関しては、自ら冷たいと感じた場所に移動して寝っ転がる、そして体温で温かくなってきたらまた別の場所に行くという形で冷所を巡るイメージです。
そして「パンティング呼吸」に関しては荒い呼吸のことです。
激しい運動のあとで「ハァハァ」と小刻みに呼吸をしていたら、その呼吸で上がった体温を外に出して体温調整をしています。
人間と違って汗で体温調整ができないので、こういった方法で体温を下げています。
まとめ
以上、猫の汗について記事にしてみました。
記事内でも少しだけ触れましたが猫は暑さに弱い生き物です。
これからどんどん暑さが増してくるので、涼しい逃げ場所を作ったり、風通りを良くするなど快適な環境を整えてあげることが大切だと思います。
猫が異常なほど汗を吹き出しているなどあれば、動物病院に相談してみましょう。