猫のしっぽをフリフリしたり、まっすぐ立てたり、クネっとしたりといろいろな状態があります。
毛が立ってしっぽがまっすぐ立っていた時は如何にも威嚇している雰囲気ですよね。
実はこのしっぽは猫の感情を表す役割になっています。
ということで本日は猫のしっぽについての感情やそもそもの役割について記事にしていきます。
そもそも猫のしっぽの役割ってあるの?

かわいいだけじゃなく、猫の生活に欠かせない大切な役割があるしっぽ。
大きく4つに分けてご紹介します。
保温効果
猫が冬になると丸まって寝る光景をみると思います。
その時にしっぽに注目してほしいのですが、体に沿わせて顔まで巻きつけているはずです。しっぽまで起用に使って体温を逃さないようにしています。
マーキング効果
(あまり有名ではないですが)実は猫のしっぽのつけ根にはフェロモンを出す臭腺があります。
しっぽをくるっと巻きつけて人間や柱をこすっている時は、このフェロモンをこすりつけてマーキングをしている行動となっています。
感情効果
猫同士の喧嘩の際に毛を立ててフサフサとするのは、体を大きく見せて相手よりも強くみせる効果があります。
その際にしっぽを立てることでさらに大きく見せることができるので威嚇効果もアップします。
ゴロゴロと甘えるときはしっぽを丸めたりと、しっぽひとつで感情を見極めることもできます。
バランス感覚効果
実は一番大切な効果となっています。
猫のヒゲは方向感覚や狭さなどを理解するレーダーみたいな役割がありますが、しっぽにはフリフリすることでバランスを保って高いところからも落ちないようにする役割をもっています。
野良猫が壁を登っている際にはだいたいしっぽを立ててフリフリしていると思いますが、そういった意味があると思うと納得です。
しっぽの状態で分かる猫の気持ちとは?

しっぽの状態をよく見ることで猫の感情を理解することもできます。
猫飼い主さんは今日からしっぽにも注目してみては如何でしょうか?
1.まっすぐピンと立っている
猫同士の挨拶の時になることが多いです。
前から猫が歩いてきてしっぽが立っていると、自分もしっぽを立たせてしまう感じです。
人間でいう会釈みたいなイメージで大丈夫ですね。
2.座っているときに前足に巻きつける
ちょっと休憩という意味合いになります。
そのためゆっくり寝る時には見られないですが、このポーズをしたあとにスヤァとなることは多いはずです。
3.下に垂らしてブンブンと振る
獲物を狙っている時に多いポーズです。
よく飼い主さんがおもちゃを振っている時には、しっぽを降ることがあると思いますが狙いをつけている意味合いですね。
4.素早くパタパタと振る
ちょっと不安だったり、不機嫌な時は素早くしっぽを振ります。
触っている時からこの状態になった時には「触らないで」の感情になるので、大人しくさせてあげましょう。
5.しっぽの毛を逆立てる
こちらは威嚇している、怒っている時、びっくりした時のしっぽです。
野生であれば猫同士の喧嘩のシーンでよく見ます。
家猫の場合には大きな音がなった時に驚いている可能性が高いです。
6.股の間に挟む
なかなか見ないしっぽの状態ですが、こちらは「降参」の意味になります。
多頭飼いの場合になった時には、あっ負けちゃったんだ…と思いましょう。
7.だらんと下に垂らしている
落ち込んでいたり、体調が優れない時の可能性が高いです。
猫は活発な時にはしっぽを動かしたり、立てたりするため、下に垂れている時には元気がない時と思って大丈夫です。
8.呼んだときにフリフリする
こちらはまめすけもしますが、「聞こえているよ」「わかっているよ」をという猫なりの返事になります。
声で鳴くことはなく、しっぽだけで飼い主に返事をしている状態です。
しっぽについてのまとめ

以上のように猫のしっぽには大切な役割と感情を表すのに一役買っています。
普段は可愛いしっぽですが、今日からしっぽの状態で感情を読み取ってみるのも楽しいかもしれませんね。
また、しっぽには大切な神経がたくさん入っているので過度なお触りが厳禁となってます。
たまに撫でるぐらいの距離感で接してあげましょう。